盆と正月

そこに現場がある限り。

さくら学院 2018年度 ~転入式~

 2018年5月6日さくら学院2018年度~転入式~に行ってきた感想です。

  毎年こどもの日前後に開催されるさくら学院の転入式。今年の3月に開催された「卒業式」で3人の生徒を送り出し、今年も転入生が入学してきた。

 ライブの前半は、在校生によるライブパフォーマンスがある。このライブパートが毎年その年の色が見えるから面白い。そしてライブを見ながら、だれが生徒会長になるのか予想しながら見る楽しみもある。

 1曲目はチャイム、センターに新中3の麻生真彩が立っていた。曲中顔を合わせるたびに思わず笑ってしまう華乃ちゃんと萌々穂ちゃんは見ているだけで幸せを感じる。続くSong for smilingでは、決してダンスメンではない有友緒心がセンターで踊っていて、新谷ゆづみが1列目で「ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!」とファンを煽る姿に、めちゃくちゃ泣いた。決して誰よりも前へ前へではないタイプのメンバーのこういう行動はなぜかよりぐっと心に来るものがある。

 

 在校生による自己紹介がおわると、藤平華乃の合図で3曲目Hello!IVYが始まる。この曲ではステージ中央に小さな跳び箱が置かれ、その上にメンバーが乗って旗で指揮を取る。今年は新中2の華乃ちゃんがセンターを務めており、毎年そこは「生徒会長」のポジションだと思うけど、パフォーマンス面において学年問わずグループを華乃ちゃんが引っ張っている姿を見ていたので、特に違和感は感じなかった。

 指揮に合わせてメンバーは勿論、ファンも旗を振る。ステージからその光景を見て「海を見ているみたい」と山出愛子が言ったことがある。曲はHello!IVYではなくて、WONDERFUL JOURNEYだったと思うけど、ペンライト文化がないさくら学院に光の海はない、だけどピンクの波は存在する。それがさくら学院らしくて私はすごく好きだったりする。

 Hello!IVYから流れるようマセマティカのイントロが始まる。この時の有友さんの表情の変化がすごく良かった!「見返り美人ミロのビーナスも」のソロパートを小等部の八木美樹ちゃんが引き継いでいたのが絶妙だし、とてつもなくかわいかった。

 場内に祭囃子のような音楽がかかると購買部の2人が登場する。今回もライブの物販を紹介してくれる。ペアを組んで3年目の吉田・有友の購買部は安定感もあって、ネタも面白い。物販紹介の後に披露されたあきんど☆魂は楽曲のノリの良さ、2人の活き活きとした姿にみていて元気をもらった。

 

 ライブパートが終わるとホームルームがはじまり、担任の森ハヤシが登場する。森先生司会の元、今年度の転入生が紹介される。まずは麻生・森ペアが楽屋へと転入生を探しに行き、会場へ中継が繋がる。森萌々穂節の効いたぶりっ子スタイルで自己紹介をするちょっと無理がある真彩。そしてナチュラルにぶりっ子な森萌々穂。1人目の転入生は中1の白鳥沙南ちゃん。目鼻立ちがはっきりした顔で、ハーフっぽい。力を手に入れたい的な事を言っていて面白かった。

 2組目は新谷・有友ペア。ゆづみんつぐみんによる息の合った寸劇と、新谷さんが初代紺ブレを着ていて最高に似合っていた。したり顔をカメラに向ける新谷・有友ペアが最高だった。2人目の転入生は野中ここなちゃん。彼女もまた中1で今のさくら学院には居ないショートカット。

 3組目は吉田・八木ペア。中継先のカメラで美樹ちゃんの見切れ芸をしていた。3人目の転入生は野崎結愛ちゃん。子供好きの間では有名な野崎姉妹のお姉ちゃんで、小学5年生。さくら学院的に有かなしかと転入前から言われていただけあって、歓声が人一倍大きかった。「さくら学院を見た事ありますか?」に対して「見たことあります。スマホで」っていう回答は子供らしさ満点だった。

 それぞれのペアが転入生を探しに行くまでの間、どんな子が転入してきて欲しいステージでメンバーが話しているとき有友さんが「美空が転校してくるって聞いた時は、オン眉だし好きな色が紫で被ってるなって思ったけど今は美空好きな色違うんだよね?好きな色何色?」と問いかけて「…薄紫」と美空ちゃんに答えさせたのはボス感があってたまらなかった。1年間の間にどんな関係を築いたのか気になる2人だった。

 

 転入生をステージにむかえて初披露はFRIENDS。中3の3人+萌々穂ちゃんがセンターを務めていた。

 

 続く生徒総会は今年度の生徒会の役職が決まる瞬間である。発表の瞬間まで生徒たちは誰がどの役職につくのか知らされていないのもいい。毎年生徒会長は前年度の送辞を読んだメンバーが務めており、2017年度の送辞は新谷ゆづみがそれはそれは素晴らしい送辞を読み上げていた。歴代の送辞の中で文句なしに1番良かったと思っている。

 倉本美津留が祭壇し、まずは教育委員長に吉田爽葉香、パフォーマンス委員長に藤平華乃が就任する。これはどっちもすごく納得。まずそよちゃんの教育委員長は、彼女の実直な人柄を最大限に生かせるポジションだと思った。そして華乃ちゃんのパフォーマンス委員長は文句なしにぴったりだと思う。特にダンス経験があるわけではないと自分では話していたけど、昨年度から歌やダンスでグループを引っ張っているメンバーだと思っていたので、役職に就く事でもっと実力を発揮できる気がする。

 そして今年もあったよくわからない「はみだせ!委員長」その役職が発表された時のメンバーのリアルなリアクションが面白くて、就任した日高麻鈴の笑顔がこの日一番輝いていたと思う。団結が必要とされるグループ活動の中で、個性を出す、はみ出すことも時には大切。「小さいころからまとめたり仕切ったりするのが苦手だった。だからこの役職を聞いた時は、はみ出していいんだと安心しました」と話していて流石だと思った。

 そしてトーク委員長に麻生真彩。生徒総会が始まった時から人一倍そわそわしていた。今年度の中3の中で在籍年数が1番長く、昨年は教育委員長も務めていた。昨年度送辞こそ読まなかったものの、生徒会長になる条件は十分に揃っていたと思う。トーク委員長として名前が呼ばれた瞬間、会場の時が一瞬止まった気がした。わっと泣き出した真彩の顔を見てはっとする。さくら学院のファンになって数年、かえるを触るのが嫌で泣いたり、卒業を悲しんで泣いたりする生徒は見てきたけど、悔しくて泣いている女の子は初めて見た気がする。真彩が生徒会長のさくら学院だってきっとなかったわけではないと思う。真彩が生徒会長を務める2018年を見てみたかったと思うのは、彼女がグループにおいて圧倒的にムードメーカ的存在だからかな。それゆえ、トーク委員長でも納得してしまうんだけど。生徒総会後「今日与えられた役職は今までの活動に対する評価ではなく、これから期待している部分」と思わず励ましの言葉を投げかけた森先生は紳士だと思う。

 さくら学院はあくまでも成長期限定ユニットで、卒業することが最初から決まっているグループである。卒業後、スーパーレディーとして活躍するための過程でしかない。だから生徒会長になることが絶対ではないし、トーク委員長を経験した1年後の真彩がファンとしては楽しみである。だけどそれを15歳の女の子が簡単に受け入れるのは難しいだろうし、悩む事もあると思う。真彩が2018年度が終わる時、トーク委員長で良かったと思える1年にしてほしいと心から思った。

 最後に生徒会長に新谷ゆづみ。中等部からさくら学院に転入し、その時は手も足も出ないくらいダンスが苦手だった。自分の事をただの田舎娘と言い、「さくら学院での成長や喜びを12人で分かち合いながら成長していきたい」と話した。2017年度の送辞を含めてゆづみちゃんの言葉は人を惹きつけるものがある。言葉に嘘や無理がなく、自分の言葉で話すってこういう事なんだって思わせられる。

 

 12人のSchool daysはゆづみちゃんの式で始まる。マイクを持たない反対の手で、リズムを取る有友さん。

 そしてこの日最後の曲となった夢に向かってでは、生徒会長から最後の挨拶があり「2018年度スタートです!」の一言を言い終るとイントロが流れてくる。すごくないですか?ライブはこの曲で終わるけど、2018年度はここからがスタートなんですよ。この子が生徒会長で良かったって、心から思って泣いた。

 

 転入式を終えて、改めてさくら学院が好きだと思った。特に気になった子について書きたいので書くとまずは有友緒心ちゃん。いつの間にそんなにお姉さんになったのってくらい、いつの間にかお姉さんになっていた。私の知っている有友さんは前髪がぱっつんで、小さくて、ザ子供って感じだった。

 

気が付くとその辺をちょこまかちょこまか動き回って、いつもケラケラ笑っている2人。本当にどこに行くにも一緒です!華乃パイセンがパイセンらしくリボンのゆがみを直してあげています。 pic.twitter.com/skLjYphIWr

さくら学院 職員室 (@sakura_shokuin) 2016年6月22日

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気付いたらお姉さんになっていた。

 

本日は #おはスタ #FRESHマンデー とご覧頂きありがとうございました‼️FRESH!に出たメンバーは朝と夜と顔笑りましたね👏 休息もしっかり取って、2/17に向けても顔笑っていきましょう🍀 pic.twitter.com/dZt5oKyvrU

さくら学院 職員室 (@sakura_shokuin) 2018年2月5日

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 リボンを解いた有友は大人になっていた。生きる未完成シルエット。トークでも後輩の好きな色を変えさせたり、少し毒っけのあるコメントを言ったり、今のさくらには居ないタイプで、いい子であることが絶対ではないから、つぐらしく伸び伸びと個性を発揮して欲しい。歌やダンスでは少し本人が不安な顔をする時がある。今年度はつぐをきっと目で追ってしまう気がする。

 

 吉田爽葉香ちゃん、彼女は改めて良い成長をしていると思った。子供らしさを残しつつ大人になってきている。どんな時もにこにこ笑っていて、見ているだけで心が綺麗になる気がする。生徒総会で思わず泣いてしまった真彩に、さりげなくタオルを差し出す姿は男前だった。FRIENDSのあげちゅっちゅはメンバーがするから可愛いのであって、客席に座る中年がしてたら辛い…。だからクールを装って見守るスタイルを貫いているんですが、そんな私にもくれるそよちゃんが好きです。

 

 藤平華乃ちゃんは存在が底抜けに明るい。ライブパートでは、誰よりも2階席後方まで意識しているし、公演を重ねる度に成長を感じる。生徒総会で名前を間違われた時、かわいそうな雰囲気を作らない所をみて、すごく良いと思った。私は藤平さんをずっと見てるけど、藤平さんは1度もこちらを見ないよね、そんなところも好きだよかのたん。

 

 森萌々穂ちゃん。とにかくかわいい。あざとさの中に優雅さがあり、姫…。転入生への質問に「何色が好きですか?」って答えやすい質問をするところが彼女の良さじゃないですか。独特なしゃくる声もこれからソロパートが増えたらいいアクセントになりそうで楽しみ。

 

 そして美樹ちゃんと美空ちゃん。たった1年でグループにすごく馴染んでいた。特に美空ちゃんは今まで見た中で1番楽しそうにしている姿を見れた。

 

 ここ数年課外活動に力を入れているので、さくらの活動以外でメンバーを見れる嬉しさと、部活動があまり盛んではなくなってしまった悲しさがある。

せっかく中2のメンバーが4人もいるので、ぜひテニス部を復活させてほしい。萌々穂ちゃんユニフォーム絶対に合うし、そよちゃんボールを拾うタイプだと思うから。

 

 推しもいないのに何年も通い続けている意味は…と思っていた時もあったけど、今年度の転入式をみてやっぱりさくら学院が好きで、さくら学院のライブを見るもの好きだと思ったので今年度も見れる範囲でライブに行きたいと思った。

 気づいたらタイトルが変わっていたFRESH!マンデー。あんなに大好きな最愛ちゃんがいたロガールですらめんどくさくて見なかった私ですが、今年度のさくらのことをもっと知りたい、あときっと面白いとおもったのでさっそく会員登録した。